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2011年03月25日
【被災体験!不思議な話】
3月11日講演で行った仙台で
大地震にあった話はしたと思いますが・・・
被災時に、
どうにも不思議で、自分の過去の知識や経験では
理解できないことがあったので、
みなさまにシェアしたいと思います。
いや、別に、霊能体験ではないんですよ。
人間の『脳』に備わった機能の話なんです。
3月11日被災直後、私はある場所に避難し、
ひとりで一夜を明かしたことは、
3月13日にアップした
このブログでお伝えしたとおりです。
で、その時の話なんです。
みなさんは、こう思いませんか???
「避難時は、
せまい場所に、長時間滞在して、
どれほどまでに
長時間、することもなく、所在なく、、
苦しいのではないか?」と。
もちろん、苦痛は否定しませんが、
人間の脳には、「苦」を最小限にとらえる仕組みが
備わっているのかも!?
そう感じた私の体験をお話ししたいと思います。
まず、3月11日、あの地震の日、
私は講演のため訪れた仙台にいて・・・被災しました。
が、私は被災当日の夕方5時前後
早々と避難場所を陣取ることができていました。
この後、避難させてもらっていた
タクシー会社のマイクロバスの中で
私ができることは限られています。
パソコンに向かうか、携帯でやりとりするか?です。
でも、それも、
いざという時のための通信ツールとして、
電源は最低限度の使用にとどめなければなりません。
完全停電だったのでいつ充電できるかわかりませんから。
よって、自分で決めたんです。
「できたら3時間に1回だけ、20分間のみ使う!
もし、どうしても必要だったら・・
90分に1回のみ、20分間使おう!」でした。
ということは、ハンパなく暇なのです!!
不安と戦いながら、マイクロバスの中に避難していて
自分にとってできること、することが全くないんです!
ひとことでいうと『超ひま!』なわけです。
このマイクロバスでの約17時間は
私にとって、
たいくつだったのでしょうか?どうなのでしょうか???
答えは
↓
たいくつどころか、
一瞬にして、時間がたちました!
2時間を1分に、3時間も2分程度に感じました。
理由はわからないんです。
でも、通常の何倍もの速さで、時が流れるのを感じました。
カーステレオから流れるラジオの音だけが
耳に入ってきます。
停電しているから当然真っ暗です。
不安で眠ることもできないのです。
親しい人の顔を思い浮かべたり、
これからの事をぼーっと考えるしかないんです。
それなのに・・・時間がたつのが超速いんです!
「あれっ?もう夜中の12時?」
「あっ、もう朝の4時?」
「あ~、夜が明けちゃった。6時すぎたのね。」
「ん~、お腹がすいた!もう朝9時!」
みたいな感じで、
何もしていないのに、
不思議と猛烈なスピードで時間がすぎていくのです。
地震当日夕方5時に陣取った避難場所には
翌朝11時半まで
結局、17時間半滞在したことになります。
が、その17時間半を長かったとはまったく感じませんでした。
体感では、2時間くらいに感じました。
この長時間を一瞬に感じてしまう、というのは、
苦痛の長時間を、『苦』と感じさせない脳の仕組みがある、
というふうに理解せずにはいられませんでした。
なお、この「長時間を一瞬に感じてしまう」という状態は、
その後も、なかなか解除されなかったんです。
仙台から下の一般道だけをとおり、
東京までの380キロを
約13時間かけて運転しながらかえってきたわけですが、
この13時間もまた、1~2時間程度にしか思えなかったのです。
さらに、この状態は、帰宅後も続き・・・
自宅のリビングに座り、PCにをようやく充電し、
メールのやりとりや、ブログの更新、フェイスブックなどを
やっているうちに、
またしても、あっという間に時間がたち、
「あれ?もう夜中の2時?」
「あっ、いつのまにか4時!」
と思っているうちに、
お風呂に入ってあがってきたときには、
夜が明け、なんと朝の6時過ぎになっていました。
まさに、「あれ?もう朝?」という状態でした。
13日(日)の午後に控えていた講演のために
慌ててベッドに入り、無理やり眠った、といった
状況でした。
今だにただただ不思議なんです。
苦しいはずの17時間をなぜ、2時間程度の体感だったのか・・・
きっと、脳の状態が変わって、
苦の経験を記憶させないように保護していたんじゃないかな・・・
今では、そんなふうに受け止めています。
みなさまも、最近
何か不思議な体験はされましたか?
投稿者 吉野真由美 : 14:23