営業マンに欠かせない「見込み客」を逃がさないためのコツとは?
こんにちは。吉野真由美(よしのまゆみ)です。
みなさまが扱ってらっしゃる生命保険商品それぞれが、素晴らしく価値があることを私自身、常日頃から感じています。
しかし、トーク内容も重要。どんな素晴らしい商品も、人が人に会ってきちんと話さないことには良さは伝わりません。
また、営業テクニックを駆使して、とにかくアポを取ったとしても、お客様の心の無理が生じてしまい、その結果、ドタキャンやすっぽかしになると、こちらの時間の無駄になりますし、良い結果は生まれません。
今回は、このようなことで悩んでいる営業マンの方が、見込み客に会うために「無理なく確実にアポを取る方法」をお伝えしたいと思います。特に、新規顧客が多い保険営業の方に役立つと思いますので、ぜひ参考にしてください。
顧客心理を知ることが、営業を成功させるコツ
私自身、およそ30年近くアポ取りをし、お会いする、と言う形で営業をしてきました。しかし、営業を始めた頃から疑問に思ったことがありました。
まず、なぜお客様(見込み客)は躊躇し、なかなかアポが取れないのか?ということでした。
多少なりとも保険の興味があるから、電話をガチャ切りしないわけです。また、「お伺いしてこちらが情報収集する」ことについて、途中までは話を聞いてくれます。
しかし、具体的に「いついつお伺いする」という時間設定の段階になると、多くの見込み客は、「ここのところちょっと忙しいから・・・」とか、「妻も同席させたいが、妻が仕事が忙しくって・・・」などと、とにかく、逃げまわるのです。
アポが取れない理由
「忙しいから」というのは、本当に理由ではありません。なぜなら、本当に忙しい人でも、必死に時間を工面して、時間を割いてくれることは多々あるからです。
そこで、見込み客が躊躇しアポを断る心理を分析してみました。すると、ある重大な心理がわかってきたのです。見込み客は、以下のような心理が働き、アポを取られることを拒んでいるのです。
「もし、実際に(営業マンに)来てもらって、(勧められた生命保険が気に入らないのに)断れなくなったら嫌だなあ」という心持ちです。
実際に顔を合わせて行う話し合いの場合、営業マンが強引であったり、逆に、とても良い人であった場合、「断りたいのに断れない」ということがおこるのではないか、という恐怖が先に立つのです。
特に、生命保険の話は、人生において重要そうなので、本当は聞いておきたいのだけれども、そのようなリスクをおかすよりも、逃げておこう、というわけです。営業トークをする以前に「断りたいのに、断れなくなったらどうしよう・・・」という恐怖、これを拭い去らないかぎり、無理なくスムーズにアポは取れない、と私は思いました。
生命保険アポ取りのコツ
そこで、見込み客に対して、「断る権利を明確に与えれば」アポは取れるのではないか?と考えたのです。アポ取りの電話の最終段階で、どうしようか?と迷っている見込み客に対して、私はある時、はっきりこのように言ってみました。
「もし、お話を聞かれても、『いいなぁ』、と思わなければ、どうぞはっきりとお断りください。どうされるかは◯◯さんのご判断ですので。よろしくお願いします!」と。
すると、見込み客は、「じゃぁ・・・」と言ったのです。「じゃぁ、来てください」の「じゃぁ」でした。
吉野式「お断りトーク」の”コツ”を紹介!
これは成功体験となり【お断りトーク】と名づけました。次の電話でも、その次の電話でも使ってみたところ効果てきめんでした。新規のお客様への営業は、特に苦労が多かったのですが、アポの数が3倍になり、人の3倍売れるようになったのです。
さて、ここまで読まれて、「このような言い方は腰が引けた感じで嫌だ」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。そのような方には、2つの”コツ”を紹介します。
コツ1、お断りトークのタイミング
まず、【お断りトーク】を言うタイミングが重要です。
営業マンたるもの、焦りは禁物。電話の最初の段階で言ってはいけません。あくまで、時間設定をし、相手が躊躇し、「忙しいし・・・」などと言っている最終段階までとっておくべきです。99%までいっているが、最後の一線を越えられない、そんなタイミングでつかってください。
もうひとつ、言葉を足して、なお充実した【お断りトークpart2】として使うこともできます。以下、トークの実例になります。
コツ2、トーク実例【お断りトークpart2】
「もし、お話を聞かれても、『いいなぁ』、と思わなければ、どうぞはっきりとお断りください。逆に、『いいなぁ』と思われたら、その時は真剣に考えてみてくださいね。どうされるかは◯◯さんのご判断ですので。よろしくお願いします!」
このように言うと、「私は、商品には自信がありますが、無理強いしない営業です。あくまで判断はあなたにまかせます。」といった印象を与えることができ、おおかたの見込み客には、アポを取ることができます。
面白いことに、【お断りトーク】を2度、3度言った挙句にようやくアポが取れた見込み客ほど、実際にお会いしてトークしてみると、真面目で誠実な方で、きちんと考え、速やかに契約してくれることが多々ありました。
真面目で誠実な方にこそ言って、アポにつなげたいと思ったのでした。
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