営業ビジネスマナーのコツ12「初回面談で言ってはいけないNGワード」

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こんにちは。
吉野真由美(よしのまゆみ)です。

「今日はありがとうございました。ではまたご連絡させていただきます。」

このような言葉を、お客様と初回面談が終わった後に使っていませんか?

実は、この言葉、初回面談の後には使うべきではないのです。

そればかりか、この言い方をして、
お客様と別れては後がないとさえ思っています。

なぜ使うべきでないのでしょうか?

今回は、NGワードを使うべきでない理由と対策について、
詳しくお話しさせていただきます。

「またご連絡させていただきます」がNGワード?

「今日はありがとうございました。
ではまたご連絡させていただきます。」という言葉。

初回面談で一旦別れ、その後、
また電話をさせていただきます、という意味で使うと思います。

1990年代など、情報化がそれほどでもなく、
人々に時間があった時代にはこれでよかったかもしれません。

しかし、今は逆

情報化が日夜進んでいますし、人々には時間がない時代です。

そのような時代に
「ではまたご連絡させていただきます」
といった結果どうなるでしょうか。

プレゼンを受けたお客様は、あなたの情報を待たず、
その日のうちにインターネットで検索し、自分で情報収集をするでしょう。

また、時間がない状態ですから、後になって電話をかけても、
打ち合わせ中や外出中などで、直接話せない状態が続きます。

やっと電話がつながった頃には、
「あ~、あの件だったら、こちらでもいろいろ情報収集して、
見積なども取り寄せたから、もうこなくていいよ。
いろいろ検討して、必要だったら、こっちから電話しますから。」
となることも考えられます。

たった一文の言葉ですが、
次回面談のチャンスを逃しかねない言葉だったのですね。

「またご連絡させていただきます」は2度デマ

では、なぜNGなのかもう少し考えて見ましょう。

以下の①②のケースを見てください。

  1. 1回の面談を生かし、相手のニードを把握し、できる限りの情報提供をし、宿題をいただき、次回の面談の日時を約束して別れる。
  2. 1回の面談で、まずは、そこそこに相手のニードをさぐり、情報提供して別れる。後から電話して、どのようにお役に立てるかを言い、再度、アポイントをとりつける。

①は、お会いしてホットな状態で次の約束をとりつける
②後から電話して、相手が少し冷めた状態で次の約束をとりつける
ということになりますが、
あなたなら、どちらを選びますか?

間違いなく、①ですね

前回記事でも紹介したように、
初回面談の目的は、宿題をいただき
2回目の面談の日時を指定したアポイントをいただくことでした。

一方②では、間に電話が挟まるわけですから2度デマになってしまいます。

くれぐれも、②のようなことをしないように注意してください。

次回面談に最適な日とは?

では最後に、2回目の面談に最適な日をお伝えしておきます。

結論からになりますが、それは最短で2日後
※最長でも7日(つまり一週間後の同じ曜日)が好ましい

そして、2日後が良いというのには理由があるのです。

相手の立場を考えてみましょう。

翌日であれば、時間がなく、十分に準備ができませんが、
2日後であれば、余裕をもって取り組めるはず。

ですから私は、必ずこう言っていました。

「では○○さま、まずは~~について
ご提案書を作ってきますので、見てみてください!
2日後の○月○日○曜日の○時ころは、いらっしゃいますか?」

ここで大事なのは「見てください!」と言いきることです。

「見ていただけますかぁ~?」では、相手がYESかNOかを考え、
NOを選択する可能性が高まってしまいます。

一旦プレゼンを見ていただければ、
良さを伝え、気持ちを動かすことも可能ですから、
言い切るよう心がけ、まずはプレゼンさせてもらえる機会を作りましょう!

NGワードを使わずに、次回面談を取ろう!

「ではまたご連絡させていただきます。」

この言葉がNGワードだという真意、理解していただけましたか?

あなたも「後から電話します」と言う言葉で逃げずに、
果敢に初回面談で次回アポをいただくようにしましょう。

そして、今回紹介した方法は、
相手の時間を大切にするやり方でもあります。

きっと商談がスムーズに行くようになりますよ。
ぜひ、明日から活用してみてくださいね!

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吉野真由美
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吉野真由美 プロフィール

吉野真由美とは?

吉野真由美

吉野真由美プロフィール

プレゼン話し方研究所株式会社 代表取締役 日本テレアポ検定協会 代表 国際医療経営学会 代表 日本プロスピーカー協会 認定プロスピーカー 選択理論心理学会員 ドクター佐藤富雄「口ぐせ理論実践塾」 認定講師

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「営業大学」学長、営業コンサルタント、プロ講演者、営業研修講師、 同志社大学経済学部在学中は、応援団チアリーダー部に所属。応援団副団長を務めスタッフのモチベーションアップを体得。 卒業後、生命保険、コンピューターの営業を経て、世界最大手の英語教育会社に入社。 約100万円の英語教材をどんどん即決契約し、3ヶ月でトップセールスとなり、営業管理職に昇進。自ら培った営業のセールストークを部下に教えたところ、 ゼロから立ち上げた営業組織を、5年間で売上20倍に(年商約20億に)拡大し、最年少で役員に昇格。 日本プロスピーカー協会、認定プロスピーカー試験に過去最高得点で合格(2005年5月現在)。 2005年、英語教育会社を退き、企業研修と営業コンサルティングのプレゼン話し方研究所(株)を設立。 代表取締役社長に就任。 「営業のカリスマ」、「テレアポの女神」と言われ、営業研修や講演が人気に。 企業での営業研修や講演は約2000回、受講者は30000人以上となる。 2013年1月、DVDやCD、ネットでのビデオ講座配信や、リアルなセミナーで営業が学べる 「営業大学」を開校し、ビジネスマンや経営者の業績拡大をサポートし、 全国の受講者やファンから強い支持と高い評価を得ている。 ビジネス書でも、アマゾン総合1位、紀伊國屋新宿本店ビジネス書ランキングで1位のベストセラー 「商品がなくても売れる魔法のセールストーク」(ダイヤモンド社)を始めとする 24冊の著書を発表し、うち6冊は海外にも翻訳出版され注目を集める。 新著「営業するなら人の財布を心配するな!」が、アマゾンのセールス・営業部門で1位になるなど、 高い評価を得ている。

【営業研修・講演の専門分野】 テレアポ、電話営業、セールストーク、モチベーションアップ、プレゼンテーション、 ビジネスマナー、クロージング

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