みなさん、こんにちは。
吉野真由美(よしのまゆみ)です。
前回記事(吉野流!結果の出るテレアポスキルができるまで1)では、私が様々な業界のテレアポに携わっていたというところまでお話ししました。
そして、今回はその続きになります。ぜひご覧くださいね。
テレアポ研修が思わぬ結果に!
テレアポ研修をしていると、もっとおもしろいことが起こりました。
研修をした企業から「それほどのノウハウがあるのなら、御社でアポ取りをやってもらえないでしょうか?」と頼まれてしまったのです。
一社や2社だったら無視するつもりでした。
でも、実際、いくつもの会社からご要望をいただいたので「これは社会的に意義がある」と感じ、お手伝いをすることにしたのです。
こういってスタートしたのが、弊社のテレマーケティング部門でした。
そうなのです。
私はテレアポを教えてもいますが、テレアポ代行会社の経営者でもあったのです。
営業/テレアポノウハウを書籍化。さらにはブログへ
実際、日本全国から難しいテレアポの仕事が山のように舞い込みました。
それに対し、私は自らを打ち合わせの現場に身をおいてきました。
また、日々、ご依頼先企業のための電話のトーク・スクリプト(台本)を書きあげ、また、時には現場のスタッフの指導や監督おこなっていました。
そして、毎日のように「何をしゃべればアポが取れるのか?また取れないのか?」ということを考え続け、新しいノウハウを次々に構築してきました。
ただ構築するだけではなく、
・営業の世界でがんばる方々に幅広く知っていただきたい!
・実践し、成果を出していただきたい!
という気持ちをこめて書籍を出版し、さらにはブログを立ち上げるまでにもなりました。
すでに、営業に関する本は13冊。
うちテレアポや電話営業に関する本は
・商品がなくても売れる魔法のセールストーク(ダイヤモンド社)
・稼げる営業の電話は1分(青春出版)
・驚くほどアポが取れるテレアポ魔法の絶対法則(ダイヤモンド社)
の3冊書いています。
これらを書いた後に、さらに気づいた新しい法則や、実践例をあますところなくお伝えし、日本の営業の世界を活性化していきたいと思っているのです。
テレアポの良さが分かる体験談1
忙しいお客様に電話をかけたあげく、「こういった電話、今日は君で6人目だよ!」などと、たくさん断られ、自己嫌悪や罪悪感をもってテレアポの仕事をする人もいると聞きます。
そんな方々に私の経験談をお話したいと思います。
私は営業組織を率いたときに、ある重要なツールをつかっていました。
それは、ホームページでした。
関東、関西、広島、名古屋、福岡、仙台と全国各地に広がる営業職員をたばね、意思を伝え、モチベーションアップし、人間的なコミュニケーションをするために、当時はまだめずらしかった対話形式のホームページを開発したのでした。
そして、営業たちは日々それにアクセスし、コミュニケーション・売上ともに上々でした。
実は、このホームページの構想から立ち上げ、さらにはメンテナンス、すべてにかかった費用は結局約600万円でした。
では、ホームページの開発を私はどこの企業に依頼したでしょうか?
テレアポしてきた会社に頼むことに
正直、別にどこでもよかったのですが、結局、うちにテレアポしてきた会社に頼みました。
当時、漠然と「メンバーが自由に出入りできるグループウエアのようなホームページを持ちたいなぁ」と考えていた私に、ある企業A社が「ホームページ作成とリニューアルのお手伝いをしています。御社ではもうホームページはお持ちでしょうか?」と、1本の電話をかけてきたのでした。
こちらからアクセスしないと何もいってこない消極的なX社と、自分から電話の一本でもかけてくるこの積極的なA社だったら「積極的な会社のほうが良いのではないか?」そんな期待を抱いてA社を選んだのでした。
そして、A社は十分な仕事をし、私たちを満足させてくれました。
全ては「テレアポ」があったから
つまり、AというHP制作会社は、新規見込み客開拓のための一本の電話をかけたからこそ、漠然としたニードのあった私に会うことができ、最終的には大型の600万円の受注にこぎつけることができたのでした。
その一本の電話がかかってこなければ、一生A社のことを知ることもなかったはずですし、当然そこに頼むこともなかったでしょう。
テレアポって迷惑どころか、赤の他人と他人を瞬時に結びつける、魔法の赤い糸なんですね!
テレアポの良さが分かる体験談2
テレアポしてきた会社に依頼した経験談をもう一つ。
今では、多くの会社がホームページを持っていますが、作っただけではダメですよね。
幅広く世の中の人々に自社のHPを見てもらうためには、検索エンジン対策をおこない、誰かがキーワードで検索したときに、自社のホームページが上位に表示されるようシステム上の努力をするのが必要です。
そして、この検索エンジン対策は素人仕事では不十分ですので、専門の業者に依頼する必要がありました。
B社から突然テレアポ!
ある年の2月の寒い日、オフィスで「自社サイトの検索エンジン対策をプロに依頼しないとなぁ」と考えていたところ、一本の電話がかかってきました。
B社からでした。
別にたいしてうまいテレアポトークではありませんでした。
「SEO(検索エンジン対策)のセミナーをおこなうので、そのご案内状をお送りしたいのです。システムの担当の方お願いします。」
こんな電話でした。
電話に出た人が、保留にしたうえで、私に尋ねました。
「社長!SEOのセミナーって電話入ってますけど、必要ないですよね。断りましょうか?」
瞬時にピンと来た私は「ちょっと待って!それ関係あるかも!私が出る」と叫び、電話をとりました。
何となく聞き流していたが・・・。
テレアポをしてきたB社は、こう聞いてきました。
「今週金曜日の午前10時からSEOのセミナーをおこないます。ご都合いかがでしょうか?」
「ファックスでご案内状をお送りしたいのですが、お送りしてもよろしいでしょうか?」と。
明るいわけでも、感じが良いわけでもなく、本当に普通のやりとりでした。
でも、SEOという言葉にピンと反応してしまった私は、
「都合はまだわかりません。とりあえず送るだけは送ってもいいですよ。」と、ぶっきらぼうに言い電話を切ったのでした。
数分後にファックスが到着。
それをたいして見るでもなく、そのまま机の片隅に放置し気にも留めずにいました。
たった1回のテレアポが数年の仕事仲間に!
しかし、B社はえらかった!
また電話がかかってきたのでした。セミナーの前日の午前のことでした。
「SEOのセミナーのご案内状をお送りしておいたのですが、ご都合はいかがでしょうか?参加は可能でしょうか?今回は、無料で開催していますのでぜひ、ご参加いただければと思います。」
それまでまったく忘れていたのですが、翌日の予定を確認すると、参加は可能でした。
「わかりました。予定があいそうなので、参加してみます」
またしても、私は無愛想に言い放ち、電話を切りました。
結果どうなったか。
そのセミナーで、B社のノウハウや他社との違いなどをしっかりレクチャーされ、セミナー後には、私はB社がえらく気に入り、さっそく申込書にサイン。
なんと、セミナー会場でB社に検索エンジン対策を即決で依頼し今にいたります。
そのまま数年間継続して依頼しているのです。
あのセミナーのお誘いの電話が、あのときかかってこなければ・・・
一生B社のことを知らずじまい、よそに頼んでいたことでしょう。
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