テレアポ下手に共通する”3つの特徴”と対策1
みなさんこんにちは。
吉野真由美(よしのまゆみ)です。
テレアポがへたな人を見ていると共通する3つの特徴があります。
私はそれを略して「へたアポ」と呼んでいるのですが
- トークが長い
- 専門用語を使う
- 自社商品の説明をしたがる
という傾向があるのです。
長々と、専門用語を使い、自社商品のよさを説明する。
これでは、お客さんの心も動かず、法人営業でも個人向け営業でも最悪です。
しかし、残念なことに、この「へたアポ」はテレアポの初心者だけでなく、スランプに陥ったベテランにも見られるのです。
そこで今回は、この「へたアポ」になってしまった場合に、どうしたらいいのか、その対策をお教えしましょう。
これがアポの取れない「へたアポ」だ!
まずは、「へたアポ」について知ってもらうため、
わざと「へたアポ」のトークスクリプトを用意しました。
「XX保険代理店と申します。
(用件)
今回、新しく労災の賠償補償もできる労災の上乗せ補償の説明のお電話をさせていただきました。
(ポイント説明)
最近、労災事故には過労やストレスが原因で精神障害の労災請求や高額訴訟が増えており、この4月には職場でのストレスによる精神障害についての労災認定の基準が緩和されましたので労災請求は今後さらに増えていくものと思われます。そこで今回、精神障害による労災事故を未然に防ぐために役員や従業員の方にご利用できる「メンタルケアカウンセリングサービス」が付き、また万が一、労災訴訟により高額賠償となった場合には1億円まで賠償金を補償する内容をご案内しております。
(資料送付)
今後のご参考に簡単なお見積もりと資料をお送りしてもよろしいでしょうか?」
どうですか?こんな電話がかかってきたら?
これが
- 長い
- 専門用語を使う
- 自社の商品の良さを伝えようとする
- 私たちの商品には興味がない!
- 私たちの会社にも興味がない!
- 私たち自身にも興味がない!
-
三重苦のへたアポです。
でもこんなトークスクリプト、世の中ではたくさん使用されているんですよ。
では、なぜこのようなアポをしてしまうのでしょうか?
その原因は、目的を履き違えていることから起こります。
確かに「自社商品のよさを知ってもらう」ことも大切ですが、
契約につながるアポを取ることが目的なはずです。
アペタイザー理論が「へたアポ」を救う!
先ほどの例のように、三重苦のへたアポにならないためには「アペタイザー理論」を知る必要があります。
アペタイザー、つまり前菜のことですが、
「それだけでお腹がいっぱいにならない、小さく気の利いた、見た目にも楽しい前菜」のことを指します。
そして、食前酒(アペリティフ)といっしょに、前菜(アペタイザー)をいただくと、口の中と胃がちょっと刺激されて、もっと食欲が湧いてきて、そのあとのメインディッシュがもっと美味しくいただけるというものです。
つまり、アペタイザー(前菜)とは、メインディッシュを楽しみにさせ、いきなりメインディッシュを食べるより美味しく感じさせる役割があるのです。
そして私は「テレアポでもアペタイザーが必要!」だと思うのです。
アペタイザートークでお客様を「そそる」
お客様は、仕事をしながら私たちの商品やサービスのことを考えてなんかいません。
目の前の仕事に集中している、心ここにあらずな状態のところにいきなり電話をかけるわけです。
そのような状態なので、まずは「もっと聞きたい!」と、ふりむかせなければいけませんね。
ではどうしたらいいのでしょうか?
そのためには、アペタイザートークでお客様をそそる必要があるのです。
お客様は私たちに興味なんてない!
私は、営業を長くやってきて気づいたことがあります。
それは、お客様は
ということなんです。
言葉にすると悲しくなりますが、これが現実です。
お客様は何にそそられるのか?
では、お客様って何に興味があるのでしょうか?
自分自身に興味があるんです。自分の会社に興味があるんです。
もう少しはっきり言うと、
自分が何をしてもらえるのか
自分にどんな良いことがあるのか
にのみ興味があるのです。
つまり「メリットと未来像」です。
これだけが、電話に出たお客様の興味、関心の中心なのです。
ですから「メリットと未来像をエサにして、お客様をつりあげる」というのが正しい考え方なんです。
アポに使える!優秀なアペタイザートーク1
では最後に、相手へメリットをガツンと明確に伝える優秀なトークをご紹介したいと思います。
下記のトークは、エンジニア人材派遣のテレアポで11.1%(1000社の白地リストに電話して111アポ)という高い成果をあげたものです。
【エンジニア人材派遣のトーク例】
「リーズナブルな価格で、御社の要求されるスキルをもった、
たいへん優秀なエンジニアを派遣できる会社でございます。
一例をあげますと、
今まで、10名でひとつのプロジェクト4週間でこなしていたとすると、
弊社をつかうと、6名の人数で、3週間で完了できた、といった事例もございまして、
業界で、高い評価と信頼を得ております。
御社でも何かお役に立てるのではないか、ということでお電話させていただきました。」
これくらいはっきりと「自分は何者で、相手の会社にどんなことをして上げられるのかを数字を含めて明確に伝える」と怖いもの無しです。
ここまできちんと伝えて、それでも「相手がそそられない、のってこない」のであれば、それはそれで結構!
そんなニードのない企業にアポを取る必要はありません。
アポに使える!優秀なアペタイザートーク2
【法人向け携帯電話のテレアポトーク例】
「このたび、携帯電話の法人営業部をたちあげまして
企業様の大幅な、経費削減、コストダウンのお手伝いができることになりまして、お電話させていただきました。
10回線程度であれば、毎月の10万円が、7万円前後にさがった、という例もございまして、
年間にすると36万くらいのコストダウンができたケースもございます。もちろんそれ以上になることもございます。
御社でも、法人名義で契約されているかと思いますが、それを今後、どのくらい数字に変化を出せるのか、など、専門の担当者から情報提供でお伺いさせていただいております。」
こちらもアポが取れ、多数の成約を出すことができたテレアポトークの一例です。
またこの例は、人の好奇心をそそる”数字”を上手く使ったトークでもあります。
そして、このトークを聞いたお客様は、こう思うのです。
「へぇ~、よそではそんなに安くなったんだぁ~、じゃぁ、うちはどうなんだろう?
どれくらいのメリットが得られるのかな?いっしょ話しでも聞いてみるか・・・」
となるのです。
このように、数字で実例をあげるほど、メリットを語るに効果的なことはありません。
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