みなさん、こんにちは。
吉野真由美(よしのまゆみ)です。
前回記事(「法人営業テレアポのコツ電話をかける前に負けていた?[1]では、法人営業のテレアポをする際の注意点と対策を紹介しました。
そして今回は、前回の続きになります。
前回記事をまだ読んでない!という方は、こちら前回記事(「法人営業テレアポのコツ電話をかける前に負けていた?[1]から前回記事を読んでから、お進み下さい。
テレアポの秘訣3「悩んでいる人」を攻める
「具体的な責任者にアプローチする」ということがわかったところで、もうひとつ注意しなければいけないことがあります。
それは「興味のない人にアプローチしてはいけない」ということです。
実際あった話しをします。
人材派遣の営業のテレアポで経験したことです。
かかえている人材を企業に派遣したく、派遣できそうな企業に電話アプローチしアポを取る、といった場合のケースです。
人事部の人は「人材不足」で悩んでない!?
ここで、みなさんに考えてもらいたいのですが、最悪の結果になるテレアポとは、どんなものだと思いますか?
実は「人事部の派遣社員の責任者の方お願いいたします」などといった場合なんです。
このようにアポをしてしまうと「また、同じような電話がかかってきた」と、軽くあしらわれてまったくアポが取れません。
なぜでしょうか?
理由はひとつです!
人事部の人は、自分自身が「人が足りなくて困っている」わけではないからなんです。
だから、動いてくれないことが多いんです。
また、すでに取引している人材派遣の会社があるから「もういい」ということになってしまうんです。
「今、悩んでいる人にアプローチ」することが重要
テレアポの秘訣は「今、困っている・悩んでいる人にアプローチする」ということです。
たとえば、システム部のCADの責任者が、CADオペレーターの人員が足りなくて困っているとする
そこに、人材派遣の会社が「システムのCADの責任者の方でいらっしゃいますか?弊社は、CADの優秀なオペレーターを派遣できる会社です。」といって、電話をかけたらどうなりますか?
とびついてきますよね。
つまり、テレアポする先とは「悩んでいる人、今困っている人」なのです。
わかりやすくいえば、統括している部署ではなく「現場に電話すべき」ということです。
テレアポの秘訣③「悩んでいる人」を攻める
もうひとつ、営業研修をおこなう会社の例を挙げたいと思います。
新規開拓の電話をするにあたって
「人事部の、人材研修の責任者の方お願いいたします。」とアプローチするとどうなるでしょうか?
おそらく「すでにうちはいつも頼んでいる研修会社があるからね」などといって、軽く断られてしまうでしょう。
では「営業の研修で悩んでいて、今、困っている人」は誰なのでしょうか?
この場合は、営業部門の責任者になります。
ここに話しをもっていかなければなりません。
このように、悩んでいる人にアポを取ることで、あなたの商材を「悩みを解決する手段と」して気に入ってくれれば、自分の悩みを解決すべく、内部で稟議をあげるなり、成約に至るようにしっかり立ち回ってくれるのです。
社長にテレアポするための”ちょっとしたコツ”
このように言ってテレアポし「はい」といって、すんなり社長が出てきてくれる。
あこがれですよね。
では、なぜ社長にアポを取りたいのでしょうか?
理由は簡単です。
社長が「買う」といったら、決済が早いからです。
上の人の許可を取る、稟議をあげる、といった手間や時間も不必要です。
このように言うと
「社長呼び出しをすると、なかなか出てきてもらえないし、アポが取れないから、やめておいたほうがいい」という人もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、私は果敢に「社長お願いします!」というのも、ひとつのやり方だと思っています。
しかし、この方法が上手くいくためには、2つの条件がそろわなければなりません。
社長にテレアポする前の”2つの条件”
私が考える2つの条件とは
社長本人でなければならない用件であることを感じさせるか、社長に興味をもってもらえる言い方で用件を伝えるトーク力。
社長が直接電話に出るか出ないかは、企業規模によって決まる。
ということです。
なぜこのようなことが言えるかというと、私の会社に「社長に直接つなぐことができるか試してほしい」という依頼があり、しかたなく手伝ったことがあるからです。
体当たりのテレアポから学んだこと
上場企業と、誰でも知っている大企業300社に電話して「社長お願いします」といったわけです。
結果がどうなるか簡単に想像つきますよね。玉砕です。
300社のうち1社も社長にとりついでくれるところはありませんでした。
一巡したところで、依頼主に対し、この案件には「やり方の訂正」を求める結果となりました。
結果から申し上げて、社長に電話をつないでもらえる企業の規模には限界があります。
いろんなテレアポの手伝いをしてきましたが、
「社員数80名以上の会社の社長に新規開拓の電話をして、つないでもらえるケースはまれ」です。
この事実を承知の上で、どうしても社長接続をしたいのであれば、電話をかけるリストを企業規模でセグメントしてください。
社員数でセグメントするのがもっとも良いということがわかってきました。
電話をかける企業を抽出する場合、基準として、社員数80名以上のところはあきらめ、80名以下の企業にのみアプローチする。
これでうんと社長に対する電話接続がよくなりますよ。
ちなみに、80名以下の企業に電話をかけ、トークを特に工夫しなかった場合には、100社かけて、5名の社長が電話に出てくださる、これが標準です。
ビジネスをする上で嘘はNG
まず、古いやり方をご紹介します。
受付や事務の人などが電話に出ると・・・
「ど~も、ど~も!僕○○だけど、社長いる?」こんな言い方です。
つまり「社長の友達を装ってかける」ということなのでしょうが、こんな言い方で受付突破できると思っているのでしょうか?
ウソが丸見えなためNGです。
また、たまたま突破できて社長につながったとしても「うそをついて電話をつないだ」という事実が残り、あなたと社長の初めての出会いが薄汚れたものになってしまいます。
ですので
・うそではない
・しかし、相手が微妙に勘違いしてくれる
ということを狙います。
こう言えば社長が電話に出てくる
方法は2つです。
1つ目は、あまり効きませんが、方法としては悪くないです。
「相手とのつながりを無理やり作りそれを強調する」という方法です。
このような感じです。
「先日社長様あてに、○○のご招待状をお送りさせていただいておりまして、その件でご連絡をさせていただきました。XX社長様お願いいたします。」
2つ目は、ぎりぎりのやり方ですが効果的です。
「社長個人のことに関する用件なんだ」ということイメージをはっきりした声で、明確に伝えます。「○○社長、個人の不動産の用事でお電話いたしました。○○社長さまお願いいたします。」
「○○社長、個人の保険の用事でお電話いたしました。○○社長さまお願いいたします。」
この言い方に変えたところ、当初100社かけて5名の社長しか電話に出てくださらなかったのが、23名の社長様が出てくださるようになりましたよ。
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