営業のプロでも1回でアポを取るのは不可能!
みなさんこんにちは。
吉野真由美(よしのまゆみ)です。
前回の記事(打ち合わせ日時の設定を上手にやる3つのコツ)では、
打ち合わせ日時設定のコツと、客先の社長クラスの方と話す際に
気おつけるべきことについてお伝えしました。
そこで今回は、前回の内容をさらに踏み込み、
時間設定における正しいアポの取り方について紹介します。
今回私が紹介する方法を使い、アポの成約件数をあげ、
社内での評価が上がることを楽しみにしています!
1回で取れるアポなんてない!
アポが取れない人を見ていて、ある発見をしました。
それは「時間設定で断られたら、
それ以上話す言葉を持ち合わせていない」ということです。
具体的には、このような感じです。
営業:「○月○日の○曜日の○時はいらっしゃいますか?」
客先:「いや、別に今すぐ考えているわけじゃないから、今回はいいですよ」
こんな感じのやりとりでアポを断られるわけですね。
ですが、テレマーケティングをやっている私のオフィスでは
「絶対に1回断られただけで、その電話を終わりにしてはいけない!」
という鉄則をひいています。
一体何故でしょうか?
アポ先のお客様のことを考える
この鉄則を理解するには
「アポが取れないお客様というのは、どういう状態か」を
考えてみる必要があります。
私は、このように考えているんですね。
「お客様は明確に断っているのではなく、
ただピンときていないだけなのだ。」
「アペタイザーは食べたものの、
欲しがりようが足りない状態なのだ」と。
ですから、ここで諦めるのはもっての外。
「もう一言、あと15秒でもお話して、
刺激してあげなくっちゃ!」と考えているのです。
”3回”断られるまで話をしよう!
ですから実際テレアポする場合には、
3回断られるまでは話をしてみましょう。
「もうちょっと!もうちょっと!!」といった感じで、
ピンと来ていただけるまでお話しをしてみます。
このようなことを言うと
「断っているのに、話続けるのですか?」
と質問がきそうですね。
ですが、安心してください。
実際のところ、はっきりと
「聞く気はまったくありません。結構です!」と
お客様が言うことは、それほど多くありません。
「いやぁ、別に今回はぁ~いいかなぁ・・・」
程度の返しがくるのがほとんどです。
もちろん「明確な断りや、ガチャ切りにもしがみつけ!」とまでは言いませんが、
中途半端な歯切れの悪い断りには、もう一口アペタイザーを、
もう一言お話をするべきだと覚えておいてください。
3回プロポーズの法則
「営業は恋愛に似ている」というのが私の持論です。
皆さんも「テレアポは男女の駆け引きにそっくり」だと思いませんか。
例えば、A雄くんが、B美さんを
突然デートに誘うところを想像してみてください。
「B美さん、今週金曜日の夜映画にいきませんか?」と、
いきなり誘ったとしましょう。
このときのB美さんの心理はこうです。
(別に行ってもいいけど、突然の1回の誘いにホイホイついていったら、
暇な尻軽女に見られるかも・・・。まずは、ちょっと躊躇してみましょうか。)
で、B美さんはこういうのです。
「あ~、金曜日はちょっとぉ・・・」
ですが、このB美さんの態度は、
YESでもNOでもなくニュートラルな状態です。
どちらにも転ぶということですね。
ここでA雄さんが、
「ダメだったぁ~」とあきらめて落胆したら、
あなたはどう思いますか?
「ばっかみたい!1回であきらめるなんて。
もう1回くらいアプローチしてみたら!?」
って思うのではないでしょうか。
そうなのです!
1回の誘いでホイホイ乗る人がいたら、
そのほうがヘンなのですよね。
1回目の断りは決まり文句と考え「2回目」へ
日本人というものは
「1回の誘いはまずは軽く流して、その後の相手の出方を見る」
そんなところです。
で、2回目の誘いが来るかどうかを見る。
「次にまた声かけしてきたら、この人、真剣なんだわ」と。
で、A雄さんが再度誘ってきたとします。
「B美さん、駅前に新しいイタリアンレストランがオープンしたんだけど、
よかったら今夜にでもいっしょに食事しにいきませんか?」
しかし、ここでよくあるのは、本当にB美さんは都合が悪く
「行きたくてもいけない」というケースなのです。
「ごめんなさい、今夜はお稽古事がはいっていて・・・」
と、断りながらB美さんはこう考えるのです。
(2度も誘ってきたところを見ると、A雄さんは私に本気かも・・・)
つまり、2度誘ってようやく本気が伝わり始めたのですね。
2-2.3回目誘って初めて判断する
さぁ、ここでA雄さんの行動は二つに一つ。
「3回目に誘うか、誘わないか」です。
もちろん「誘う」が正解ですね。
3回目誘って、それで断られたら、
「それこそB美さんは気がないのだ」と
100%あきらめて、2度と声をかけなければいいでしょう。
でも、もし、B美さんは少しでも気持ちがあれば、
3回目の声かけで、必ずや良い返事を示してくれるでしょう。
そして、3回誘って初めてB美さんには伝わるのです。
「この人、私に対して本当に本気なんだわ」と。
つまり、日本人というものは、
1回目の誘いに対してはまずは”のらない”。
断って見せるのが定番と考えている、ということです。
断っておいて、相手の出方を見る。
そして再度アプローチがあれば「本気」、
なければ「ただのちょっかいだった」と考えているのです。
3回プロポーズの法則でアポを取ろう!
いかがでしたでしょうか。
今回の話しを聞いて、テレアポ時に
「1回の時間設定でYESをいただけなかっただけで
電話を切ってしまうのが、いかに惜しいか」
ということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
ぜひ「3回プロポーズの法則」を覚えておいてください。
でも、3回時間設定して、それでもYESをいただけない場合は、
本当に相手に気がないので、それ以上追いかけるのは愚の骨頂。
あいさつして、すみやかに電話をきりましょう。
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