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2005年12月17日
すごい忍耐
今、福岡にいます。
私が、よく人に言われる言葉に、
「吉野さんって、忍耐強いですね」
っていうのがあります。
「えっ?どういう意味?」と聞くと、
「普通、メンバーが、あんな行動をとったりしたら、
マネージャーって怒るんですよ。
吉野さんは、よく怒らないで、
人の話をじ~っと聞いて、
冷静に話し合えますねっ!
信じられないです!」
と、言われるのです。
たしかに、私はあまり、怒りません。
だって、怒ったって、意味ないんだもん。
怒って解決するなら、私だって怒るよぉ~
まずい報告に対して、
「なんだとぉ~!どうなってるんだぁ~!!
」と
一瞬、思うことはありますよ。
でも、
そういう言葉は、
自分の中で、ゴミ箱に処理してしまいます。
なぜなら、
そういう攻撃的な言葉を吐いて、
良い結果が得られることは一切ないことを
知っているからです。
そういう言葉を、
ぽんと横において、
問題のありかと、解決策をさぐるために、
じっくりあいての話に耳をかたむけます。
「そうだったんですかぁ~
私は、うまくいった場合も、そうでなかった場合も、
原因を確かめて、よく記憶しておく主義なんです。
そして、
どうすればうまくいったのか、しっかり検討して、
教訓を得て、
次に生かすことをモットーにしています。」
といって、
さらに、詳しく報告を聞き、
よくなるように、改善策を練るのです。
こういうやり取りをそばで聞いていたスタッフが
倒れそうになりながら、
「すごい忍耐力ですねぇ~」
と言ってくるのです。
確かにそうだと思います。
この忍耐力はいったいどこから出てくるのか?
ひとえに、目標達成、成果に対するこだわりだ!、
と思うのです。
人は、その一瞬、一瞬で、
自分の感情や行動を
選択して生きています。
私は、成果に対して素直だから、
いつも、
どういう言動をすれば、より成果に近づけるか?
それだけを考え、
自分の行動を決定しているのです。
このように考えると、
行動の選択肢は一目瞭然です。
1、ガツンと言って、相手をビビらせ、
ちょっと脅しも加えて
命令形で指示する。
2、状況報告を聞き、
いっしょにカウンセリングの形で
問題のありかと、解決策をさぐり、次につなげる。
行動はどちらでもいいのです。
1の場合は、自分のストレス発散にもなり、
「言ってやったぁ~」みたいな、自己満足は得られるでしょうが、
その後、完全に人間関係に問題がのこります。
しこりはなかなかとれないでしょう。
2の場合は、傍から見てると、やんわりしているようで、
しかし、次回からの
相手の行動が改善されるきっかけを作っているのです。
成果に対して、率直に前向き、
徹底して、求めてみる、
そこから、忍耐力、自分の言動の管理、
というものが生まれるのだと思います。
投稿者 : 01:04