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2005年12月19日

唇が考える。。

昨夜、TVで スケートの選手権を見ました。
 
浅田真央選手(15歳)、スゴイですねっ!
世界一なんですもの!
久々の感動です!
 
普通、フィギュア・スケートって、
ドキドキ、ひやひやしながら、見ますよね。
うまくいってくれぇ~、転ばないでねっ・・・お願いだからっ!
みたいな。。
 
でも、真央ちゃんのスケートは、
気分よく、余裕で見ていられる!
この勢いだと、最後まで大丈夫だなっ!絶対にNO.1だねっ!
と、感じさせる。
 
本当にノビノビ、 このために生まれてきたとしか
思えないような、天使のような美しさ・・・
本当に、すばらしいと思いました。
 
でも、それ以上に、興味深かったことがあります。
 
浅田真央選手は、
競技のときには、100%以上の力を発揮し、
0.1%もミスをおかさない。
機械以上に正確です。
 
が・・・
アンコールに応じた演技では、
最初っから、すごいプレイにチャレンジし、
コロんでしまうのです。。
そのあとの、
各選手が出てくるフィナーレでも、ころんじゃった・・・
 
私は驚いたっ!
 
普通の人は、
練習では、自己最高以上の演技を見せ、
ホンバンでは、・・・ん~ん、もう一歩!
ってことが多いじゃないですかっ
 
でも、浅田真央選手は、その逆をやったってこと。。
 
ホンバンで、最善、最高の演技を
ラクラクとやってみせ、
それ以外では、
ペロっと舌を見せたくなるような、おっかない演技を・・・
 
 
でも、私、
この感覚、わかるのです。。
私も、そういう時あるんです。
 
練習や、リハーサルなど、
緊張感が そこそこのときに限って、
失敗してしまうのです。
 
昼間の2時なのに、
「こんばんは!」って言ってしまったり、
堂々と かんでしまったり。。
 
しかし、逆に
すっごい緊張感の中では、 そういうことは
絶対にありません。
それどころか、
脳じゃなくって、
唇が考えているとしか思えない。。
 
突然、緊張感の中で、
それまで考えてもいなかったような
冴えたトークやプレゼンが、
「唇」から出てくるのです。。
あとは、出てくるにまかせるまま。
 
きっと
「唇」に、「脳みそ」が、 くっついてるんです。。
 
それに必要なのは、
異常なまでの緊張感です。
 
多分・・・
恐ろしく大量の練習や、 場数を踏んだ人だけに
わかることだと思います。
 
私は、子供のころ、ずっとピアノを習っていました。
それこそ、100回、300回、500回弾いたって、
絶対に1つの間違いもない!と、
言い切れるくらい練習したものでした。
そんな 恐ろしいほどの量の練習の上に、
本場が 華々しくあるのです。
 
特別な緊張感こそが、
不思議なリラックスや弛緩を呼び覚まし、
それが、最大の力を発揮させてくれる、
っていうこと。
 
大事なことは、
練習量、経験の量が 微妙に足りないときには、
これは、絶対に訪れない波動だ、ってこと。
 
 
いつも私は、こう言っています。
 
「バスタブ 一杯分の、知識や経験があってこそ、
コップ一杯分の、話ができる。」と。
 
逆にいえば、
「コップ 一杯分の、話をするためには、
バスタブ 一杯分の、知識、経験が必要だ」、と。
 
スケートだと、これ以上でしょうね。。
 
「さかずき」いっぱい分の、演技のために、
バスタブ 一杯分か、それ以上の、練習があるのでしょうね。。
 
死ぬほど、量をこなしたときこそ、
緊張感が、良い刺激になって、
最善、最高の演技ができるようになるのだと思います。
 
 
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投稿者  : 22:13

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