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2006年01月24日
堀江さんと私。
昨夜からテレビをつけるたびに
ショッキングですよね。
一世を風靡した若手社長である
堀江さんの逮捕・・・
堀江さんに対しては、
それぞれに好き嫌いはあるでしょうが、
少なくとも、ものすごい注目がよせられていました。
また、これから事業を興して成功したい!
と
考える、
20代や30代の方々にとっては
夢のある存在だったと思います。
そんな彼が、
小菅の拘置所に連行される空中からの撮影を見て、
胸をいためていた人も多いことでしょう。
私は、去年の夏に、堀江さんにお会いしました。
ライブドアが主催する勉強会で、ですが・・・
堀江さんに直接握手したり名刺交換し、
お話ができる
「特別席」っていうのが設けられていて、
そこに座るには、
5万円も余計にお金を払う仕組みになっていました。
わざわざ着物を着てやってきて、(夏だし、昼間なのに!)
うれしそうに握手してもらっている女性もいました。。
そういった栄華とは、真逆の昨日の出来事。
いったい何が、どう狂って、
こんなことになってしまったのでしょうか・・・
以前より、私は、
人というのは、書いても、話しても、
その人間性や人格、価値観が
すべて出てしまう、ということを、
言い続けてきました。
「一事が万事」という言葉もあります。
その人の一言が、
その人の全人格を あらわしている、
といっても過言ではない、と思うのです。
堀江さんの本には、こう書いてありました。
「経営者というものは、
お金を儲けること以外に
関心をもってはいけない。」と。
また、
テレビでライブドアの忘年会のシーンがうつり
そこでは、
「あと3年で世界一になろう!
世界一の栄冠を、もぎとろう!」と。
ある意味、行き過ぎた拝金主義、そして、
この「もぎとる」
という言葉からもわかるように
他への配慮や、影響は別にして、
とにかく自分がゲットすることにたいする
非常に強いこだわりが感じられます。
堀江さんが根本的にもっていた
人生理念や、価値観、が、彼の言葉や行動を作り、
その行動の結果が、
今回の事件だったのだろう、と思います。
人っていうのは、時々
行き過ぎることがあります。
でも、軌道修正も可能なんです。
私も、他を押しのけてトップセールスをやっていた頃がありました。
そのときの私は、こう言ってました。
「今日も契約を、ムシリとってきたよ!!」
その頃の私にとって、契約は「とる」ものではなく、
「むしりとる」ものだったのです・・・
堀江さんの「もぎとろう!」に似ていますね(笑)。
しかし、そんな時期は長くは続きませんでした。
自分の言動に違和感を感じ・・・
そう!
自分の価値観や、主義にあわないような気がして、
仕事のやり方を、次第に軌道修正していきました。
こちらから仕掛けて「販売」するのではなく、
お客様の中から、欲しい気持ちが湧き上がってきて、
内面からモティベーションアップして、
無理なく契約にいたるような、「購買心理学」を開発し、
自分で実行し、もっと売れるようになりました。
それを、メンバーにも指導していきました。
結果として、
その後、もっと大きな成果が出るようになりました。
つまり、
人の心の動きにしたがった正しいことをやったほうが
より成果があがったのです。
今では、「販売心理学」ではなく、
「購買心理学」をベースにした
「無理なく売れる、好かれる営業術」
を
公開セミナーや講演でお話しています。
堀江さんが代表になってくれたのですが、
今回の出来事は、
時代というか、
今のニッポンの多くの人々の心模様を
あらわしていたのではないか、と思うのです。
警笛がならされ、みんなでギクっとしたところです。
もう1度、
根本にある、自分の本当の価値観や、理念の部分を見直し、
そして、それに対して素直になり、
仕事でも私生活でも、
行動や言葉を見直してみたいと思うのでした。
投稿者 : 09:41