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2006年03月08日

なぜ受付には美人を座らせるの?

「凡人がたった90日で、
      人気セミナー講師になれる!」
 
なんですか?それ・・・
ってタイトルですよね。
 
そういうセミナーがあるんです。
 
これは、話し方や、 プレゼンテーションを
学ぶのでは、まったくなく、
一個人が、名もないところから、立ち上がって、
集客をし、
セミナー運営をし、
セミナーで稼ぐ、
そして、それをもとに、
本業である自分のビジネスでも成功する、
といった道筋を
教えてくれるセミナーなのです。
 
私は去年11月の、ちょうど
出版したころに、興味本意で、
このセミナーにいって聞いてきました。
 
だいたい30000円くらいでやってます。
松尾昭仁さん、 という方がやられていて
ご自分の経験から語られる、
なるほどなぁ~、な部分の多い
おもしろいものでしたよ。
 
さて、なぜ、この話をしたか、
というと、
そのセミナーで、松尾さんはこう言ったのです。
 
「とにかく、何でもいいから、
受付には、美人を座らせておくように!!
受付に綺麗な女の人が座っているだけで
セミナーの格が上がり、
かつ、
そのセミナーはたいへん良い内容だった、
すばらしいものだった、という感想を
多くいただけるものなのです。
逆もあります。気をつけて。」
と。
 
またまたぁ~
適当なこと、言っちゃって・・・・
と、それを聞いたときには思ったのでした。
 
が、この話を聞いてから、
私は企業を訪れるたびに、
受付の女性の顔を見るようにしていました。
 
すると、そこには、まず間違いなく
綺麗な顔をした女の人が座っているのです。
 
そして、つい私も思うのです、
「この会社、いい感じ。
良い会社っぽいなぁ。」って・・・
 
顔の、綺麗、そうでないは、
確実に、個人の好みと尺度なのですが、
受付嬢の顔とは、
だいたいにおいて、
みんなが好きそうな顔であるケースが多いですね。
 
で、勝手に私は
「なんでだろう・・・なんでだろう・・・」 と
一人でこのことをずっと考えていたのでした。
 
なぜ、
美人がそこにいるだけで、
そのモノの価値まで上がってしまうのか?
と・・・
人は、いったい何を考えているのか・・・と。
 
 
昨日、広島から大阪に向かう新幹線の中で、
ある心理学の名著を読んでいて、
この答えを見つけました。
 
心理学の用語では、
この状況を
「連合の原理」というそうです。
 
何かの印象と、むすびつけて、
そのモノの印象をきめてしまう、
ということを、
人間は、古代から、現代まで
やってしまっているそうです。
 
これは、良いほうにも、悪いほうにも
起こるそうです。
 
たとえば、古代ペルシャの
軍事上の急使を伝える勅旨です。
彼らは、ただ情報を運んでいただけでした。
で、
伝えたことが味方の勝利など、
良い情報であった場合には、
食べ物、飲み物などで、
豪勢にもてなされ、英雄として迎えられたと。
反対に、
その知らせが、戦いの敗北などであった場合には、
彼らは、即座に殺されてしまったのです。
 
どういうことがいえるでしょうか?
 
人間は、
不快な情報をもたらす人を嫌う傾向がある。
たとえ、その人が
そのニュースの原因でなくても、
その知らせと、むすびついている、
というだけで、
私たちの嫌悪感を刺激する、
というわけです。
 
上記は、古代のものであり、
極端のようですが、
現代の例はもっと身近なところにあります。
 
モーターショーでは、
なぜ、男ではなく、女、
しかも、スタイルの良い美人が、
車を囲み、その説明をしているのでしょうか?
 
実験をしたところ、
魅力的な若い女性モデルが写っている新車の広告を見た
男性は、
モデルがいない同じ広告を見た男性にくらべて、
その新車が、
速くて、魅力的で、高そうに見えて、
デザインが良いと、評価したそうです。
 
もちとん、後で男性に聞いてみたところ、
若い女性の存在が、 自分の判断に影響を及ぼした
とは誰も気づいていませんでした。
 
このケースでわかるように、
私たちは、
製品や人物を、
無意識のうちに
私たちの好きなものと、 結びつけて考える
心理上の原理をもっているようです。
 
よって、広告主が期待しているのは、
美人の持つ好ましい特性、
・・・美しさや、好ましさ・・・を
その車に付加することなのです。
 
魅力的なモデルに対する反応と同じように、
単にモデルと一緒に並んでいるだけの製品に
私たちが良い反応するはずだ、と期待しているのです。
 
そして、それは実際に効果を発揮しているため、
続けられることとなる、というわけです。
 
似たような例として、
オリンピック認定商品があります。
もちろん、認定商品となるには、
品質を問われるのでしょうが、
そのマークがついているだけで、
私たちは、
その商品がすぐれている、健康的で、良質だ、 と
なにげに判断してしまうのです。
 
また、人間の心理の特徴を知っているからこそ、
企業は、膨大な資金を出して、
その認定マークをとりたがるのです。
 
以前、バブルのころ、外資系企業のいくつかは、
その会社のマークロゴのデザイン代に
億、というお金をかけた、といいます。
 
そのマークロゴの好ましさ、たのもしさ、印象に、
企業の印象をかってに 重ねて、判断する、
という人間の特徴を見抜いてのことでしょう。
 
 
私はかつて、こんな失敗をしました。
 
地方での新人研修をするときに、
お金を節約して、
簡素なビルの、地味な会議室を
使ったたのです。
実に盛り上がりませんでした。
 
そして、3ヶ月以内に
そのときの新人2名はやめてしまいました。
簡素で、地味なビル、会議室と、
私たちの仕事や会社というものを
勝手にその2名は、むすびつけて
印象として抱いてしまった、
ということなのですよね!
関係なさそうに見えて、 ビルや会議室は
影響を与えるのです!
 
 
この心理上の特質「連合の原理」は、
人間が無意識にもっているものです。
 
営業マンは、
人に会うときの服装や持ち物も
最高のものを持つように、
と、過去からいわれてきたわけがわかりました!
 
その服装や持ち物の良さ、好ましさ、リッチさが、
その人自身の印象に「連合」 という作用を
もたらすからなのだ、と。
 
これから自分や商品を演出する上で、
何かのヒントになりそうです。

投稿者  : 08:35

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