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2006年03月31日

映画「NANA」での気づき

 
先日、後藤芳徳先生のセミナーで学んだ
「感性を磨く方法」を書きました。
 
世の中で流行っているもの、
人気があるもの、
多くの人が指示しているものは
一通り全部見てみる、体験してみる、と。
 
そして、
なぜ、多くの人がそれに心を動かされるのか、
それが好きなのかを、考えてみる・・・
 
「そうか!
みんなこういう理由でそれが好きなんだな!」
ってことがわかり始めたころ、
自分の人に対する接し方、
コミュニケーション能力もアップしている、
という内容でした。
 
最近、私がふれた
多くの人が指示しているもの、 人気のものは
映画「NANA」です!
DVDが発売になったので、
さっそく買って、家で見ました。
 
ラルクのハイドくんの作曲で有名な
例の曲!
そして、中島美嘉さんの出演で
2005年秋に
(若い子の間で)おおいに話題になった
あの映画です。
 
最初から最後までせつなくって、
良い内容でしたよっ。
 
浮いたところがない、っていうか、
「そうそう!」って、共感できるテーマばかりでした。
 
で、
本日のブログのテーマでもある、
なぜ、この映画が多くの人(若い女の子) に
指示されたか?ってことを
考察してみました。
 
まず、NANAでは、
まったく正反対の二つのパターンの女の子が出てきます。
 
一人は、中島美嘉さん演じるナナ。
 
もう一人は、カワイイ系の女優さんが演じるナナ。
(女優さんの名前知らない)
 
中島さんのナナの方は、
バンドのヴォーカルをやってて、
パンクの服装をしていて、 ちょっとツッパッった
ところのある、女の子。
 
ニコニコ、べたべたしたところのない
さっぱりとした性格、
そして、タバコをスパスパすって、
お酒も飲んで、
男の子にまじって、マージャンやってたりする。
 
女同士の友情には厚く、面倒見はいいけど、
男の人に甘えたり、
素直に感情表現することは苦手。
でも、
無表情な外見とは裏腹に、
ハートには、 すごく熱いものをもっていて
会えなくなった恋人をずっと思い続けている。。
結構、独占欲も強い。
 
 
カワイイ系のナナの方は、
本当にかわいい女優さんが演じてるんです。
 
ぬいぐるみ抱いてそうな、
本格的なべたべた系。
髪も長くのばして、服装もガーリッシュ。
 
彼氏の部屋に押しかけて行って、
掃除して、ご飯作って待ってたり・・・
最初はいいけど、
しばらくすると、
存在そのものがキツくなってくるタイプ。
 
こちらは、
「今会いたいの!どうしても、今会いたい!」 など
突然携帯に電話してきて、
感情表現いっぱいに甘えたり、
彼氏のバイト先に尋ねて行って
終わるのをまっていたり・・・
 
 
さて、結末は・・・
カワイイ系のナナは、
彼氏がウザがって、別の女の子を好きになり、
ふられてしまう。
さんざん落ち込んで、おお泣きに泣いて、
実家で家族と落ち着く。
 
そして、中島美嘉さんのナナの方は、
思い続けていた人にめぐり合わせで、
また会うことができる。
 
しかも、
自分からガンガンアプローチするのではなく、
相手が音楽の世界で成功するのを見守って、
身を引こうとするにもかかわらず、
男の方から、彼女に深い愛を告白し
恋愛が成就する、
っていうストーリー。
 
 
さて、感性を磨くために、
なぜ、どうして、この映画、 このストーリーが
こんなに人気なのか、考えてみました。
 
超カワイイ系の甘えん坊の女の子が失恋して、
ツッパリ系のかわいげのない女の子が結ばれる
というストーリー、
ここに面白さの原点があると、私は思うの。
 
っていうのも、一般的に、今、
自己開示したり、
豊かに感情を表現したり、
また、女だったら男に甘えて力を借りるのが、
良い、好まれる、と
されているじゃないですかぁ。
 
でも、それについていけない子が
とても多いのだと思うの。
 
そんなふうに、自分の気持ちを伝えて、
表現して、
かわげがある自分を演出して
生きて生きたいけど、
どうしてもそれができない・・・
って悩んでいる。。
 
それによって、 人に先を越されてしまうことも
しばしばある。
 
自分は変われない!
豊かに愛も語れない!
カワイイ甘えん坊タイプには 死んでもなれない!
 
でも、
こんなかわいげのない私にも
愛がおとずれないかしら・・・
 
こんな私だからこそ好き! って言ってくれる人は
現れないかしら!
って思っている女の子が
実は、この世に溢れているのだと思う。
 
みんな表面的に、 なりたい自分を演じていて
ストレスを感じているかもしれない。
 
素のままの、
かわいげのない、
表現力のない、しかし
心の底には熱いものをもっている自分を
中島美嘉さん演じるナナに重ねて見て、
応援する気持ちになるのでしょう。
 
多くの日本人の女の子は、
中島美嘉さんのナナの恋愛成就を祈りながら、
実は、自分を応援し、
このままの自分でも愛される、 ってことを
確信させれくれるから、
この映画が好きなのだと思います。
 
カワイイ系の女の子がふられるシーンでは、
多分、この世のたくさんの女子が
すっきり、爽快感だったのでは?!
 
いつか、やっつけてやりたい、こういう
甘え上手な犬みたいな、カワイイ女!
 
そして、
恋愛不器用系のナナが幸せになるシーンでは、
その顔を自分におきかえて、
たとえ時間がかかっても、
いつかこうして、 本命の彼氏の方から寄ってきて
自分に愛を語る、っていう
希望的未来を実感することができるから
この映画は好まれるのだと思う。
 
 
これから、文学や、映画をヒットさせるなら、
カワイイ系女子になりきれずに、
もんもんとしている、 多数の日本人女子を
マーケットにすると面白いと思う。
 
まず、間違いなく人口が多い!
この人たちを味方につけることは大事!
 
男性のみなさんは、
表現力不足の女子、 甘えべたな女子を
暖かく見守り、忍耐強くかかわりあうことで、
上質な愛が目覚めるかもよ・・・
その可能性にかけてみる価値大あり!

投稿者  : 17:10

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