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2005年10月17日
これからはビジュアル表現だっ!
羽田空港の駐車場で「気づき」がありました。
この駐車場は、飛行機を利用して、
数日間の旅に出る人が使用する場合が多いです。
駐車場には、
絵や、色が多様されてるんですねっ!
以前からそうだったと思うのですが、
今回は、より興味深く見ることができました。
私が車を止めた場所は、
「P3の、2Fの、K列」でした。
さて、これを、3日後まで、覚えてられるでしょうか?
結構きびしいですね・・・
覚えていたい!という気持ちはあっても、
それから旅先や出張先で、いろんな出来事があり、
いろんなものが目に飛び込んできて、
なんだか、わけわからなくなります。
メモするほど、マメでもなかったりします。
つまり、
文字や、数字や、番号を、
左脳で覚えるには
限界があるということです。
で、駐車場はどうなっているか、というと、
みなさんご存知のとおり、
動物さんの絵や、植物の絵が、階ごとに大きく書かれ、
また、列によって、色わけされているのです。
つまり、私は、
「こっちの建物の、ペンギンさんの階の、赤い列に車をとめたぞ」
こんなふうに記憶し、
間違いなくたどり着くことができるわけです。
もし、犬さんの階についてしまったら、
即、「あれ?こんな絵じゃなかったぞ!ここじゃないんだ。」
と気づきます。
また、植物の絵が目に入ってきたら、
即、「あっ!建物自体が違う!」
って気づく仕組みです。
新婚旅行で行ったホテル・・・
何階の何号室に泊まったか?なんて
覚えてます?
無理ですよね。
窓から海が見えたか、どうか、
結婚相手はどんな表情していたか、
みたいなことの方が、
記憶に残っていますよね。
つまり、
言葉や数字や番号を記憶する、
左脳と
絵や色やイメージを記憶する、右脳があるのですが、
右脳の方が、
一瞬にして頭に入り、
より長く、鮮明に記憶できる場合が多いのです。
よって、
私たちが、人に何かを伝える仕事をする場合も、
より長く、鮮明に記憶しておいてもらいたければ、
右脳に訴えるようなプレゼンをする必要がある、
ということなのです。
最近のうまくいった例をひとつお話しましょう。
私は営業のスキル研修で、
「営業の仕事の成功には、
ハートとスキル、
両方の充実がたいへん重要である」
っていうことを伝えたかったのです。
上記は、しごく、当たり前のことですが、
人によっては、
ハート(やる気、モティベーション)ばっかり、
また、人によっては、
スキル(アポ取り、プレゼン、クローズ力)ばっかり、
だったりして、
なかなかバランスの良い人って、少ないものです。
これを口で べらべらしゃべってもかまわないのですが、
何かもっと、よりよく伝える方法はないものか?
と
考えていました。
ふと考え付いたのは、こういうことでした。
「ハートとスキルは、車の両輪です」、
とやってみようか、と。
で、実際、車を上から見た絵にしてみました。
左側のタイヤ2個が、ハート
右側のタイヤ2個が、スキル。
両方大きいと、
もちろん、車はぐんぐん前に進みます。
でも、
両方小さいと、
車は少ししか進めません。
でも、
左のタイヤばかりが巨大で、
右のタイヤ2個が、ちっちゃいとどうなるか?
ぐるぐる回ってしまって、どこにもいけません!
つまり、
「どうどうめぐり」です。
こんな人、いませんか?
ってことを、
実際、パワーポイントで、絵を作成して、
車を回転させて見せたのです。
その瞬間、みなさんは、とてもよく理解してくださいました。
「あ~、私は、ハート(気持ち)ばっかり!
スキルを強化しないと、どこにもいけないんだ!」
みたいに・・・
これは、私のオリジナルですが、
他にも、いくらでも考えることができます。
たとえば、
「Aの方法と、Bの方法、
どっちがいいですか?」ってやる場合も、
天秤の絵とかをもってきて、
そこに、AとBを乗っければ
さらにわかりやすいですね。
どちらが重要で重いか、
視覚で、一瞬にして、答えが出ます。
現在は、特に、
言語による論理的理解が、得意でない人が増えてきている、
と聞きます。
その人たちを責めることはできません。
仕事の相手が、そういう人である場合もあるかも、
と
受け入れるべきです。
自分の話をより理解してもらいたければ、
自分がそこに歩みよることが必要です。
「絵や図にできない文章はない」と
教えられました。
ビジュアル表現から手を抜かずに、
伝える仕事をしていきたい、と思ったのでした。
「あっ!
ここじゃないっ・・」
投稿者 : 08:35