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2006年03月05日

享楽に走ってないか?!

本当に頭の中が、忙しい日々です。
 
いついつまでに、○○を仕上げなければならない、
そういうことが増えましたので、
自分で満足、納得のいく仕事を
するために、
いつもいろいろ考えていて
頭の中が忙しいです。カラダもですけど。
 
自分が、
自分のおめがねにかなう人間でいる
自分で納得のいく仕事をする、
ということは、結構たいへんなことですね・・・
 
 
さて、先日子供のピアノの発表会がありました。
 
練習不足で仕上がりが悪く、
一週間前で、まだつまるところがあったので、
先生に、
「このような状態では、今回、うちは
出るのをやめたほうがいいのではないでしょうか?
がんばってらっしゃるみなさんの
ムードをこわしてもいけないので・・・」
と提案したくらいでした。
 
(ピアノでは、東京でナンバーワンの、
桐朋のピアノ科を卒業した
プロのピアニストの先生が主催する
本当にピアノを愛する人たちのための
ピアノの発表会なのでした。
子供たちは6名くらい、後は、みんなプロの大人たちが出ます。
最初から最後までいると、6時間くらいの発表会です。)
 
でも、日がせまっていたので、
「これからがんばって練習して、
発表会には、なんとか出ましょう」
ということになりました。
 
なんとか、必死に練習させました。
 
まぁ、かろうじて聞けるレベルには仕上げることができました。
 
当日、私は、
「こんなレベルで発表会に出るなんで、恥ずかしい!」 と
気をつかい、
周囲の人たちに、腰低くして かかわっていました。
 
で、結局、
子供たちは、途中で、つまりながらも、
最後まで弾きあげました。
練習にみあった成果だったと思います。
 
私は、
「よくがんばったね!!」
本人たちの努力を認めました。
 
 
気になったこと。
 
うちの二人が練習不足で、つまったのはわかるのですが、
他の子供たちも、結構、間違えた、ということなのです。
 
6年生でショパンを見事に弾き上げた
1名だけ、すばらしい子がいました。
それ以外の子は、みんな、どこかで間違えました。
 
 
私にとっては、
ピアノの発表会っていうのは、
厳粛なものでした。
 
私自身ピアノを10年は習っていたのですが、
当時、○十年前
もっとみんな、ハードに練習をし、
完璧に完璧をかさねて、発表会に臨み、
間違える子など一人もいなかったのです。
 
それこそ、
300回弾いても、500回弾いても、1000回弾いても、
1度も間違えないくらいまで練習し、
さらに、とことん表現力を磨いて、
みんな発表会に出ていました。
 
公立小学校に通う普通の子供たちでしたが、
結構、厳しく、ハードにピアノの練習をしていました。
先生も、きびしかったですね。
まちがったり、練習不足だと露骨に叱られました。
 
それが頭にあったので、
今回、自分の子供たちも、
他の子供たちも、
みんな、つまったり、 間違えたりしたことに
私は不満でした。
 
ピアノの発表会とは、もっと厳粛なものなのだよ、
そんなことを思いました。
 
ふと感じたのは、
今の世の中、
享楽に満ちている
ということです。
 
身の周りに、ちょっと手を伸ばせば、
おもしろいもの、愉快なもの、 楽しいものが
いっぱい!
 
ゲームや、DVD、
そして、 テレビ電話ができる携帯電話で
いつでも誰かとつながっていて
・・・
 
それらの誘惑をたちきって、
自分のやるべきことに向かう
それがむずかしい時代になっているんだと感じます。
 
親も、子供がかわいさに、
どんどん愉快なものをあたえているかも知れません。
 
 
それらは、別にそれほど悪いものではないにしろ、
地道な努力を、 コツコツ毎日繰り返すことの
さまたげになっているように、私は思うのです。
 
 
ピアノの練習って、非常に地道な作業なんです。
 
毎日、自分でとりかかって、 最低でも40分は
弾かなければならない。
旅行で数日練習しないだけでも、
あっという間に、指が動かなくなってしまう。
そんなものなのです。
日々、自分の意思でがんばらなければならない。
だから、ピアノを長くやると、
忍耐や、根気、持久力が身につくと思います。
 
このような、享楽に満ちた世の中では、
子供たちも、ついつい
易きに流され、練習をおこたってしまうんだな・・・ と
今回の発表会から、想像して感じました。
 
やるべき時に、
やるべきことを、
逃げずにがんばる、
 
そういう気持ちが育ちにくい世の中だな、って感じます。
 
世の中を、昔に戻すわけにはいかないので、
自助努力が必要になりますよね。
 
親も、自分が楽しみたいからと、
子供を小さいうちから海外旅行に連れて行ったり、
ブランド物の洋服を着せたり・・・
誕生日だといってはディズニーランドで祝ったり・・・
 
なんだか、そういう享楽的な楽しさで、
子供を満たすことに対し、
疑問を感じます。
 
子供の時代だからこそできる、
子供の時代にしかつちかえない、
真の喜びや、おもしろさって、
別のところにあるのではないか、と思うのです。
 
本を読んで感動する、とか・・・
時間をかけて、恐竜の工作や、 プラモデルを作り
達成感を得るとか・・・
ピアノなどの楽器を練習し、弾けなかったものが、
練習の末に弾けるようになる、喜びを感じたり・・・
お菓子を手作りしたり、
理科の実験をしたり、
友達との、やりとりの中で、喧嘩したり、
やりあうなかで、人とのコミュニケーションを学んだり・・・
友達に手紙を書くことで、文章力がついたりもしました。
 
そういう人間としての、本質的な喜び、 おもしろさを
お金をかけた瞬時の享楽が、 奪ってしまうのは
非常にもったいないことのように感じるのです。
 
本質的な楽しさ、おもしろさを、 いかに
生活に取り入れるかは、かなりの工夫が必要ですね。
 
 
今日は、みごとに、ストイックなことを書いてしまいました。
 
でも、本当にそう思うのです。。
自分への反省も含めて。

投稿者  : 17:21

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