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2006年06月01日

人を育てるコツ

さて、先月からスタートしている
「営業の個人授業」・・・
 
これは、とても価値ある時間です。
先方にとっても、私自身にとっても。
 
というのも、
私自身、自分の言動の一つ一つを
自分で観察しているわけではなく、
すでに、 もう無意識で行っていることの中に
とても自分が大切にしている行動習慣、
そして、考え方のパターンがあるのです。
 
受講者の方に質問されることによって
自分の中から、答えとして、
それらが自然に出てきます。
自分でもびっくりしたり、再認識したり・・・
 
もちろん、
お聞きになっている人にとっても
なるほどなぁ~と感じられるようです。
 
先日おこなった個人授業で、
こんな質問がありました。
 
「自分の後継のスタッフなど
今から人を育てていくことが
最大の課題なんです。
いったいどうすれば、
人を育てられるのだろう。
しかも、
自発的に判断し、行動する人を。」と。
 
その方は、すでに相当
自問自答し、 いろんなケースを見ながら
まだ自分の中で、 答えが見出せずにいたので
私に質問くださいました。
 
それについての私の答えは、
「メンバーに、
何か行動を指示したり、
何か、一つ、アドバイスするたびに、
なぜ、そういうことをするのか、
毎回、理由をきちんとお話しておくことです。」
というものでした。
 
その仕事において、
そういう行動をとるべきなのには、
必ず理由があります。
 
理由は、複数だったりもします。
 
で、この理由がわからなければ、
理由をきちんと教えてもらわなければ、
メンバーにとっては、
それはただの命令と化したり、
または、いきあたりばったりのただの指示、
となってしまうのです。
2度と同じことをやらなかったりもします。
 
なぜそうしなければならないのか?
そうされたときの、相手の気持ち、
またそれをやった場合の未来
やらなかった場合の未来、
など、
一つの指示ごとに、きちんと
理由をお話しておくと、
次に、 似たようなケースが出てきたときに
メンバーは、それを思い出し、
自分で判断することができるのです。
 
 
こないだこんなことがありました。
 
私が、講演をする前に、
新人のメンバーが私に聞いてきました。
 
「用意するのは、お水と、お茶、
どちらがいいですか?」
 
私は、即座に
「お水をお願いします」と言いました。
 
すると、その新人は、
すぐに、お水をとりに行こうとしたので、
呼び止めました。
 
「ねぇ、 なぜお水じゃなきゃいけないのか
理由を聞いておかなくていいの?」と。
 
「なぜお水なんでしょうか?
お茶だと喉にひっかかるからですか?」と新人。
 
で、私はこういいました。
 
「今日、私は、白いスーツを着ているんです。
万一、ちょっとでもお茶を、 こぼしたりしたら
今日は使いものにならないの。
だから、絶対にお水でなきゃいけないの。
 
それと、もう一つ。
机の上に、書類や資料などがありますよね。
お水だったらこぼしたら、
乾かせばいいけど、
お茶だったら、色がついてしまって、つかいものにならない。
だから、今日の場合は、絶対にお水なのね。」
 
それを聞いて、新人は納得していました。
次から、自分で判断して、お水を用意するでしょう。
 
こうやって、
理由を教えておいてあげると
次から、相手は、
聞かなくても、自分で判断し、行動することができるのです。
 
上記は、とても小さな出来事です。
一つの例として、わかりやすいのをあげただけです。
 
が、仕事の現場では、
日々、たくさんの指示、アドバイス、 教えることが
発生します。
 
毎回、違う人に、ただ、行動だけを
教えていたら、どうなるでしょうか?
 
それは行き当たりばったりで
進歩がないのです。
 
相手の中に、考える力が育ちません。
 
また、もっと悪いことに、
人は、その理由がわからなければ、
心の底から納得しませんし、
納得しなければ、その行動をしないかもしれないのです。
 
たとえ、 その指示された行動をとったとしても
一時的なもので、
時間の経過とともに
途中でふと、やらなくなってしまったりします。
 
そうすると、組織の中では、
やったり、やらなかったり、と
その人個人の判断に依存した仕事となるのです。
仕事の質がキープできません。
 
でも、
それをなぜしなければならないのか、
なぜそうするのか、
理由がわかっていれば、
人は、まず実践できますし、
そして、その良い仕事を
継続することができるのです。
 
仕事の上での行動は
一つ一つに意味があり、理由があります。
 
人をよく育てられるリーダー、 マネージャーとは
意味、理由をきちんと説明し、
納得してもらった上で、
行動してもらえる人だったのです。
 
またこのような指導を受けた
メンバーも、
いつか自分がリーダーになったときに
同じことができる可能性が高いですね。
 
 
指示する側は、意味、理由を教えてあげましょう。
 
指示される側は、何かアドバイスされたときには、
「よろしかったら、
そのようにしたほうがいい理由を
教えていただけますか?」と
一言いって、
自発的に、聞いておくようにしましょう。
 
これらが積もり積もって、
自分の中に、
明確な判断基準が作られ、
時間の経過とともに
自然に、自分で、判断し、
良い行動を選択できる人に
なっていくのです。

投稿者  : 11:43

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